いよいよ下山。
トップ選手からはかなり離されての折り返し。
前回も書いたように、みなすごい勢いで下っている。
それを上りで見ているので、私もいいイメージを持って真似て下る。
それでも、溶岩の場所は急な勾配が続き、ちょっと足を滑らせると下まで転がってしまいそうなので、慎重に下る。
雨が朝方降ったらしく、濡れている所と、乾いている場所がある。もちろん濡れている所では滑ってしまうので、乾いている場所を探して足を置いていく。
だいぶいい調子だ。
溶岩の部分が終わり、石がごろごろとある階段を下る。さっき溶岩部分を登っていた時間とは比べ物にならないほど、あっという間に下っている。
石の大きさはいろいろあるが、足を置く部分はだいたい漬物石大くらいの大きさである。
その中には浮石と呼ばれる不安定な石もあるので注意が必要だ。今回も浮石に足を置いたり、泥土で滑ったりして3回ほど転倒しそうになった。
転倒したら大事である。足をくじいたり、最悪顔や頭を打って大怪我もある。たまに骨折する選手もいるそうだ。これは本職ではないので、自分にもセーブかけて丁寧に、かつ素早く下ることを心がけた。
しかし相変わらず、速い選手のスピードには圧倒される。石の階段に入ってから何人かに抜かれたが、抜かれてから3秒後に見ると10mくらいは離されている。あまりに差が広がってしまうので、どのようにして下っているのかを次の選手を見て確認する。
スピードを落とし、安全な場所でじーっと見ていると、石から石へとジャンプして飛んでいるのである。私はというと、ジャンプというよりは普通の歩幅でちょこまか下っているだけである。私の3歩が速い選手の1歩くらいになっていた・・・。
これには驚いた。
ともあれ、すぐにこのような技術を身につけられはしないので、抜いていく選手にはあまり意識せず、自分のちょこまかスタンスで下る。
さっきの溶岩部分はあっという間に下っていったが、石の階段はそうは行かない。下りにくいのでスピードが落ちる上に、脚にもかなり負担がかかる。もう膝は笑い始めた。まだ標高3000m。
あと1000m以上、脚がもつのかかなり心配になる。
下りの場合、歩いても脚への負担はかなりかかる。登りでは歩いたりして体力を回復させたが、今は歩いてもきついのでずっと走る。
しばらく走っていると後ろから抜かれることも多いが、前の選手を抜いていくことも多くなる。私の前の順位の選手もなかにはいるが、ほとんどは頂上に行かずに折り返した選手だ。
長い階段を終え、平地が多くなる。これは、スタートした地点まであと少しの地点という兆候。下り最中での平地は脚が追いつかずフラフラになってしまう。あまりの違いに自分でも笑いたくなる。
ようやくゲートを超え、スタート地点に到着。でもここがフィニッシュではない。フィニッシュはここから3km先の1500m地点。
これからはアスファルトの下り坂。練習では何回も走っている場所なので安心だ。でも、本番走るとなると不思議なもので、練習ではずっと下っていたと思っていた道路が、上っているところも実はあったことを発見する。
見覚えのある場所では安心するが、脚がフラフラなのには変わりが無い。膝の笑いは通り越して、今は大爆笑している。
かすかにガンガン鳴っている音楽の音が聞こえる。フィニッシュは目の前。
きついのはきついのだが、そんな顔をしては格好がつかないので、笑顔でフィニッシュ。
膝もそれ以上の笑い。
総合42位、時間は4時間ちょい。トップは2時間40分くらい。メキシコの選手だ。
今回4位に横山さんという日本人選手が入った。これはかなりの快挙。
出場者140人、完走者50人くらい。なんともすごいレースが世の中にはあるものだと感心した。
正直、9時間走ったアイアンマンのほうがかなり楽だなと思う。
順位はともあれ、このレースはいいトレーニングになった。これから日本人の選手がどんどん増えるような気がするレースである。
ぜひ皆さんにもお勧めしたい。
もし来年参加される方は、十分な練習を・・・。
大会ホームページはこちら↓
http://www.sabahtourism.com/climbathon06/index.html